地震の前触れ? うろこ雲と地震雲の違い・地震との関係とは?
地震が起こる前兆としては、いろいろな自然現象が
見られるという報告が世界各地でなされています。
そのうちの一つが地震雲と呼ばれる、
特殊な形をした雲が発生するというものです。
しかし、地震雲のような形をしていても、
実際には通常の大気現象によって生じる雲もありますので、
違いを見分ける必要があります。
特に、うろこ雲と地震雲はよく勘違いされるものですので、
しっかりとその違いを知っておくようにしましょう。
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うろこ雲とは?
『うろこ雲』は、「いわし雲」や「さば雲」とも呼ばれることがあって、
気象学では「巻積雲(けんせきうん)」という正式名称を持っています。
名前の通り「うろこ」の様
白くて小さな雲が集まってできている雲で、
筋になっていることもあります。
その見た目は、名前の通り「うろこ」のようです。
うろこ雲の特徴
うろこ雲の特徴としては、空の高い位置にできることや、
雲が薄いため、太陽光をしっかりと通して、
影ができにくいというものがあります。
数日中に雨が降る傾向がある
うろこ雲ができるにあたっては、
前線の接近などが原因となることが多いので、
うろこ雲が発生すると数日中に雨が降ることが多いという傾向が見られます。
地震雲とは?
一方の『地震雲』は、決まった形があるわけではなく、
その地方ではほとんど見られることのない、
もしくは今までに見たこともないような形の雲のことを指します。
地震雲の特徴
全体的には、筋状の雲が集まって帯のような形になっていたり、
一筋の飛行機雲のような細い雲が空に一直線に伸びているというものがよく報告されています。
発生原因は分かっていない
地震雲がどうしてできるかなどの科学的な研究はあまり進んでいませんので、
詳しいことは分かっていません。
しかし、地震の前に断層のひずみが強くなり、
そのひずみのエネルギーが大気中に放出されることによって、
雲ができるのではないかという説もあります。
うろこ雲と地震雲の違い、地震との関係
うろこ雲と地震雲の違い
うろこ雲と地震雲の違いは、まず雲の薄さにあると言えます。
うろこ雲は薄く影ができないほどですが、
同じような形をしていても地震雲は雲が厚く、影がしっかりとできます。
さらに、うろこ雲は空の高いところにできますが、地震雲は低いところにできます。
地震との関係
地震雲が本当に地震の前触れとなるかどうかは、
科学的にしっかりと証明されていません。
しかし、地震の前には特徴的な雲が見られたという報告も多いので、
一度気にして空を見てみましょう!
もし、今までに見たこともないような形の雲ができていたら、
ちょっと注意してそれからの日常を過ごし、
地震への備えをしてみると良いかもしれません!
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